紹介する本 | 「金持ち父さん 貧乏父さん ─アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」ロバート・キヨサキ 著、シャロン・レクター 著、白根美保子 翻訳、筑摩書房、2000年11月9日 発売 |
読んだ時期 | 2022年4月 |
読んだきっかけ | 「ビジネスマンへのおすすめ本」と銘打った、様々な読書リストで目にするため、手に取ってみました。 |
前書き
著者の一人であるロバート・キヨサキ氏は、「お金の哲学」を普及するため、講演活動やゲーム開発など、精力的に活動されています。
もう一人の著者であるシャロン・レクター氏は、自身の子供への教育として、キヨサキ氏の開発したゲームで遊ぶ、ワークショップに参加されたそうです。
そこでレクター氏が感銘を受けて、内容をまとめて出版にこぎつけたことが、本著の生まれたきっかけです。
以下、筑摩書房のHPからの内容紹介の引用です。
本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。
筑摩書房HP
構成
大まかな構成として、「教え」が5箇条と、「実践アドバイス」が3つ盛り込まれています。
お金の哲学に関する「教え」は、著者(キヨサキ氏)の友達のお父さんから伝えられたもの、とされています。
各章とも、著者が小学生の頃から社会人になるまでの間に起きた具体的なエピソードと、そこから得られる洞察が織り交ぜて書いてあります。
お小遣いを稼ぐためにはどうすればいいか?、転職の際どう判断したらいいか?、という事柄について、著者のお父さん、いわゆる「貧乏父さん」がどういう反応を示したか。それと比較して、友達のお父さんである「金持ち父さん」はどういう判断を勧めたか、という対比が興味深いです。
おすすめポイント
この本を読み進めていくうちに、以前ご紹介した「ライフ・シフト」の本が思い浮かびました。
「ライフ・シフト」ではお金だけに限らず、人生全体についてのアドバイスが盛り込まれていたように思います。それと比較して本作は、お金に関して、特に資産形成に関する記述が多いと思います。
もちろん本作でも、明示的ではありませんが記述の端々に、「常に好奇心を持つこと」や、「教育の大切さ」が説かれています。前述の「ライフ・シフト」と合わせて読むことで、また、両書からの教えを実践することで、これからの100年生活が充実したものなること間違いなし?!かもしれませんね。
HARU