仕事に活かす 考える

働き方改革に有効なメソッドが詰まった一冊

「働き方改革」というワードが社会に浸透して早数年。

労働時間が制限されても業務量は変わらないと嘆く人も多かったり。

そんな中、〇〇ハックという本が書店によく並ぶようになったと思う。

たまたまブックオフで手にとった本書だが、なかなか内容がよかったのでオススメしたく記事にしてみる。

ビジネス書は「マインド系」と「メソッド系」の2つに大別されると考えていて、本書は後者。

前回僕が紹介した1%の努力と本質は似ているように思うけど、あちらはどちらかというとマインド系。

マインド系→メソッド系の順番で読むと個人的に納得度が高くなると思う。

本書の著者は羽田康祐氏。

朝日新聞社傘下の朝日広告社という広告代理店勤務で、本書の他にもブランディングに関する本や推論の技術を説いた本を出版している。

本書ではコミュニケーションや資料作成、会議などシーン別に計57のハックが紹介されているんだけど、本記事では僕が独断と偏見で選んだ3つのハックを紹介する。

自分を動かすルーティンを作ろう

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「すぐに取り掛かった方がいいのはわかってるんだけど、ついつい後回しにしちゃう」って人に最適。

僕がまさにこれ。

苦手な仕事とか面倒な業務をついつい後回しにしちゃって自分の首を締めちゃうやつ。

そういう時は自分が行動するきっかけをルーティンにしちゃうのが良いらしい。

例えば・・・

プレゼン資料作るの億劫だなと思ったら、「表紙だけ」でも作ってみる。

そうすると、せっかく表紙作ったから導入部分ももう少し頑張ってみようかなと思うらしい。

「人は未完成のものが気になる」というツァイガルニック効果をうまく利用したもので、作業継続へのモチベーションをつくることができるんだって。

ツァイガルニック効果はいろんな場面で用いられていて、ここに詳しく書いてあったから気になる人はみてみて。

会議で発言できないときの5ステップ

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業務の生産性とか効率とかが重要視されるようになってきて、「会議の場で発言しない人は不要論」がみられる。

とはいえ、新入社員とか部署異動したての社員に、なんでもいいから発言しろというのは結構酷だったり。

そういう時は、相槌→賛成→確認→質問→提案とステップアップするのがいいらしい。

①議題に対して「なるほど!」とか「確かに!」などと相槌をうつ→何か意見を言おうと考えていると話に追いつけなくなる。まずは話の内容に全ての意識を傾けてみる。

②議題に対して「〇〇の点からも、その通りだと思います」などと賛成意見を加える→反対意見を述べるのは勇気がいる。まずは賛成できる部分を見つけて会議で発言することに慣れる。

③「それってつまりこういうことですか?」と意識的に確認する→単純に確認するだけ。でも時に参加者の解釈を揃えて、手戻りがないスムーズな会議になったりする。

④「ちゃんと理解したいので〇〇の部分を詳しく教えてもらっていいですか?」と意識的に質問する→あくまで質問するだけ。正しいも間違いもない。

⑤「こんな考えはどうでしょうか?」と意識的に提案する

最初から質問とか提案とかをしようと思うと躊躇してしまうけど、確かにこの段階を経れば提案するのも難しくなさそう。

生産性が低い会議では「裏回し」

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芸人の世界では裏回しという言葉があるみたい。

バラエティ番組は司会者がいて、基本的には司会者が番組進行を行うんだけど、ひな壇にいながら影で司会者をサポートし場を回していくことを「裏回し」というらしい。

会議で「もっとこうしたら生産性上がるのにな・・・」と感じたら、ついついメール返信とか議題以外に意識を飛ばしちゃうんだけど、裏回し精神を大事にしていきたい。

今回紹介した本はこちら

1ハックが5~6ページでまとめられているから、細切れの空き時間でも読みやすい。

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