前書き
「ドラことば」、つまり、国民的キャラクターであるドラえもんの、コミックスに登場する名セリフ。それらのセリフを工夫された構成のもと集めた本です。もちろんドラえもんだけでなく、他の登場人物のセリフも収載されています。
私は実は、今までドラえもんのコミックス、映画のいずれもきちんと鑑賞したことがなく、社会科見学の帰りのバスで流れているアニメをかじり見たことがあるだけでした…。
そんなドラえもん経験値の浅い私でも、なぜここまでドラえもんが愛されているのかが、この本を通してわかったような気がします。
構成
基本的に、コミックスの一コマ、もしくは数コマが掲載されていて、なぜそのセリフが心に残るのかについて編集部からのコメントや、読者からの感想が付記されています。
コミックスのシーンは、家族や友達、恋、人生といったカテゴリごとにまとめられています。また、途中途中で声優さんのコラムなども盛り込まれています。
ちなみに、どのコミックスの作品中のコマなのかは書かれていますが、ストーリーのコンテクストがわからないので、多少唐突に感じるものもあるかもしれません。
感想
各コミックスのシーンに寄せられた読者の声の投稿者が、若い世代(10代~30代)が多いのにびっくりしました。
ちょうど若い時期は、思春期や学校の入学・卒業、社会人としての環境の変化、など、交友関係や家族との付き合い方、人生の方向に悩むことが多いと思います。ドラえもんのちょっとしたセリフがアドバイスを与えてくれているのかもしれません。
また、親世代になっても、子供の悩みにそっと寄り添うためのバイブルになるかもしれないな、と感じました。
HARU