生物の不思議を興味深く紹介
角の生えた馬ユニコーン、翼の生えたペガサスは、いるのか、いないのか。
グレイ型宇宙人は、草食か、肉食か。
ひとつ目の怪物サイクロプスの頭蓋骨は、アフリカで見つかる。
そんなことが書いてあるマンガです。
ウソです。
いや、ホントです。
物事は多面的で、コアラを説明する時に。
つぶらな瞳でかわゆく、チョコレート菓子のマスコットになっている。
あるいは、
近年、ウィルス感染により、絶滅の危機に瀕している。
あるいは、
食料は毒(ユーカリの葉)。ウンコを食べる。ペニスは二股に分かれ、腟も二股。
と言ったら、かわいいとは無縁です。
紹介した本 | 天地創造デザイン部 1~6巻 以下続刊 |
読んだ時期 | 2021年3月 |
読んだきっかけ | アニメ化され話題になっていた |
こんな人に読んでほしい | 動物好きな人。動物の不思議を知りたい人。 |
このマンガでは、
神様は生き物を造ろうと考えましたが、めんどくさいので下請けに投げました。
キャラ立ちした6名のデザイナーと、2名の天使、試作する1名のエンジニアからなるデザイン部が、
神様からの「すっごい高いところの葉っぱが食べられる動物」といった依頼に答えます。
羽を生やしたり、首を長くしたり、足を長くしたりと、いくつかの案を出していき、最終的にキリンとなって採用されます。
その過程もおもしろく、なぜペガサスが存在しないのかも語られます。重くて飛べないからです。
ユニコーンはカルシウム不足で倒れるでしょう。ヘラジカは存在するのに、ユニコーンは存在できないのは、ベースが鹿か、馬かの違いです。鹿ならば、胃が4つあって、栄養補給が可能ですが、馬は1つなので、栄養が足りません。角にカルシウムを奪われ、ユニコーンは存在できません。
グレイ型宇宙人は、眼球が前を向いているので、肉食でしょう。遭遇したら、警戒が必要です。あの眼球が動くためには、脳いっぱいに眼球があり……。となって、3巻で考察が進められます。
3巻では、サイクロプスの頭蓋骨は、実際にはゾウの頭蓋骨でした、となります。
ひとつ目と思っていたところは、実は鼻の穴でした。
もっと、もっと、魅力的な生物の話が満載で、ここには記載できませんでしたが、手に取ってお読みいただきたいです。
かわいい要素、ギャグ要素もたくさんあります。動物好きには楽しんでいただけるでしょう。
巻末には参考文献の記載がありますが、我々の論文にも匹敵する数でまじめに調べて書かれております。
生物の不思議、その形であることの理由が書かれており、驚きに溢れます。
息抜きに、天地創造デザイン部いかがでしょうか。
アトラン