製薬企業で働いているからといって、薬剤師のことを知っているとは限りません。薬学部の出身者は全体の半分くらいだそうです。かくいう僕も獣医学出身。しかし、「製薬企業で働いているのに、薬剤師の世界を知らないのもなぁ」と思って手に取ったのがこの本です。
主人公は病院薬剤師の葵みどり。周りに大人しい薬剤師さんが多い中、彼女は患者さんのためを思ってお医者さんや他のスタッフとぶつかりながら行動します。病院薬局と調剤薬局の連携を意味する「薬薬連携」や薬剤師が積極的に治療に関与する「チーム医療」など、薬剤師に関わるトピックについて自然と学ぶことができます。著者の荒井ママンさんは全く医療関係に携わっていないそうですが、医療関係者が監修しているため説得力のある内容となっています。
医療関係者にはもちろんのこと、個人的には小中高の学生さんにオススメの本です。実際の現場は分かりませんが、本の中では薬剤師さんが本当に生き生き働いています。たとえ現実がそうなっていないとしても、この漫画を読んだ子供達が薬剤師に憧れ、医療現場を変えてほしい。そんな思いにさせてくれる本でした。
というわけで、漫画が好きなお子さんにぜひ勧めてみては??
Hideaki