紹介する本 | 「The Energy Bus: 10 Rules to Fuel Your Life, Work, and Team with Positive Energy」Jon Gordon 著、Ken Blanchard はしがき、John Wiley & Sons, Inc.、2007年1月22日 発売 |
読んだ時期 | 2021年7月 |
読んだきっかけ | 会社の同僚から勧められたため。 |
おすすめ層 | 手軽に洋書を読みたい方。毎日の生活の送り方を見直したい方。表紙に描かれているバスが斜めに飛んでいてハイテンションだけど大丈夫かな?、と思った方。 |
ここが伝えたい | 一人のサラリーマン主人公のストーリーに即して、毎日の生き方をより良くするための10のルールが解説されています。 英語も平易で各章も短いですが、自分の人生(=バスの旅)は自分でコントロール(= 運転)しようというメッセージが、しっかり伝わってきます。 |
概要
仕事でも家庭でも悪いことが重なって「ツイテない」ある一人のサラリーマンが主人公です。彼が偶然、個性的なドライバーが運転する路線バスに乗ることになり、人生を前向きに捉える方法を学ぶストーリーです。
原書は英語で書かれていますが、日本語への翻訳版は「エネルギーバス : 人生と仕事を変えるポジティブ・エネルギーの法則」として、オープンナレッジから出版されています。
実はこの本の内容を基にした研修や教材が展開されていて、公式HPも充実しています。
構成
この本は全部で34章からなっており、各章も5~10ページ程にまとまっています。英単語も凝ったものは少なく、数ページに1回辞書を引く程度で読み進められます。
冒頭は、主人公Georgeに起こったアンラッキーな出来事に始まり、彼の家庭環境などが描かれていて、状況設定が丁寧に描写されています。その後、個性的な運転手や乗客が乗り合わせるバスをGeorgeが利用するようになる場面からは、Ruleに関する記述、またそれを定着させるちょっとしたエクササイズが紹介されています。
毎日をポジティブに生きるためのRuleは、単に羅列されているだけでなく、Georgeという登場人物のストーリーに即して、どのように彼が成長するか、チャレンジを解決するかという具体例を伴って解説されていきます。
おすすめポイント
この本の中では、自分の人生を生きていくことを、バスを運転することに例えています。また、仕事でチームワークが必要な時は、チームメンバーを自分のバスの乗客と捉える、という描写もあります。
それを前提にした上で、私が心に残った文章を紹介します。
- Remind yourself and your team that the goal of every journey should be to arrive at your destination with a smile on your face. It’s not just about the destination but about the team you become along the way.
- The best legacy you could leave is not some building that is named after you or a piece of jewelry but rather a world that has been impacted and touched by your presence, your joy, and your positive actions.
HARU