2回目のテーマ設定型読書会は、「人工知能(AI)」をテーマに開催されました。もはやAIという単語を聞かない日はない(大袈裟?)というほど、猫も杓子もAIの時代ですが、結局AIって何なの?家電もAIなの?何ができるの?と、なんとなくすっきりしないままでいたAIというものについて、現状や今後の予想などについて皆様と話しができればと思い、読書会のテーマとさせていただきました。一応参考図書はご紹介しましたが、前回と同様に、今回も特に課題本は設定せず、AIに関する本を自由に読んでいただき、感想を持ち寄る形式です。
話題に出た本
ちなみに参考図書としてご紹介したのは以下の2冊です。
「人工知能は人間を超えるか(松尾豊)」
「LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ(マックス・テグマーク)」
前者は、AIとは何か、AIがどのように作られてきたか、研究されてきたかが書かれていて、この1冊でAIの現状がよくわかります。私自身は、AIの定義やAIのレベルの違い、機械学習やディープラーニングがどのように動いているのかなどがよくわかり、AIの全体像がかなりすっきりと理解できました。後者は、生物や宇宙、知能と意識について広く考察しており、壮大なテーマで書かれていて、とてもわくわくしながら読みました。
参加した皆様からは、
「シン・ニホン AIxデータ時代における日本の再生と人材育成」
「絵と図でわかるAIと社会――未来をひらく技術とのかかわり方」
をご紹介いただきました。
読書会の感想
この読書会ブログは、”ヘルスケア業界に勤める研究者が主に集まった読書コミュニティ”ではありますが、『ヘルスケア業界とAI』『研究にどのようにAIを生かすか』のような話ではなく(これも興味があるのですが)、AIの発達により仕事や生活がどのように変化するのかなど、もう少しざっくりと全体的な事柄について自由におしゃべりしました。
会の中では、「AI vs 人間という風に捉えられることが多いが、実際にはAIを使いこなせる人間 vs 使わない人間の対立構造になるいう予想」や、「デジタルネイティブ世代とAIの親和性の高さ」、「AIが何でもしてくれるようになった時に人間は何をするのか」、「ロボット工学との融合」、「AIのミスの責任の所在は?」などなど、いろいろな話題が上がりました。どれももっと掘り下げて話したいような興味の尽きない話題ばかりで、一人で読書するのとは異なる、読書会ならではの楽しさを味わうことができました。
これをきっかけに、もう少しAIについて技術的な面だけではなくいろんな観点から理解を深めたいな、という刺激を受けた一方で、もしもAI搭載人型ロボットが人間を助けてくれるSF小説のような世界が実現し、人間が何もしなくてもよくなったら、毎日読書をして散歩をしてビールを飲んで昼寝をしたいな、などと思う怠け者の私でした。
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