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Tさんの紹介する本 -iPark Book Lounge企画(2026年)-

私たちの務める研究所では、5月に文化祭が開催されました。そこでは、私たち読書会も出展しました(iPark Book Louneg)。

当日は5名のメンバーが、本を紹介しました。
その中でも、Tさんが紹介された本と、その選定理由はこちら。

•伊藤亜紗 著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
光文社世界の捉え方というのは年を重ねるごとに固定化されてしまい、なかなかそこから抜け出せないものです。本書では、目の見えない方からの聞き取りにより、そもそも「私から見た」という視点そのものが存在しないことに衝撃を受けました。自分の持つ固定観念、世界を見る構えを塗り替えてくれる、まさにコペルニクス的転回に満ちた一冊です。

•重森三玲 著「重森三玲 庭を見る心得」平凡社
昨今、リベラルアーツの重要性が叫ばれるなか、「美」について作庭家・重森三玲氏の哲学に触れられる一冊。それまで作りこまれた日本庭園があまり好きではなかったのですが、本書にある自然美と人工美の違いについての明確な理論が腑に落ち、庭園という枠を超え、美術全般に対する鑑賞の視座を与えてくれます。

•中島らも 著「ガダラの豚」集英社
強烈な個性のキャラクターが、物語からひとりでに歩きだしてくるような感覚。文章にユーモアがあり、澱みがなくスピード感も抜群。著者の頭のよさが冴え渡り、楽しみながらあっという間に読み進めることができる極上のエンターテイメントです。

•飯塚理恵 著「35歳の哲学者、遺伝性がんを生きる」幻冬舎
倫理哲学者である著者が癌に罹患し、それが遺伝性であることを知ります。子どもを望んでいた著書は、病を継がせないために最善の方法を探します。遺伝情報の「知る権利」「知らない権利」をはじめ、科学技術の進歩と社会実装にはELSI(倫理的、法的、社会的課題)の議論が不可欠で、私たちは常にその妥協点を探し続けなければなりません。

認知のフレームが再構築された本、人生を豊かにしてくれる本、最近読んでよかったもの、また仕事やキャリアに影響を与えたものまで、様々な本をご紹介いただきました。

HARU

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