私たちの務める研究所では、5月に文化祭が開催されました。そこでは、私たち読書会も出展しました(iPark Book Louneg)。
当日は5名のメンバーが、本を紹介しました。
その中でも、ヒロさんが紹介された本と、その選定理由はこちら。
•前野ウルド浩太郎 著「バッタを倒すぜアフリカで」光文社
砂漠に住むサクトビバッタの不思議な繁殖行動を、研究者が世界中をめぐって調べた科学冒険記で、一気に読みました。過酷な砂漠でのフィールドワークや研究室での実験、論文執筆や広報活動など、純粋なアカデミア科学者の仕事の実際が赤裸々に描かれ、リスペクトを感じます。自分の「知りたい」を追いかけつつ、社会に役立てようとする研究のバランス感を考えさせる一冊です。
•「たくさんのふしぎ」シリーズ、福音館書店
自然や歴史、地理、文化など、身の回りの不思議を専門家がやさしく教えてくれる本です。毎日の生活で目にする不思議なことが、科学の視点で「こうなっているんだ!」と楽しく分かります。科学への興味の入口としてぴったりです。自分も小3から小5まで読み、科学や生き物への好奇心をぐんと広げてくれました。
• 森見登美彦 著「恋文の技術」ポプラ社
住み慣れた京都を離れて、能登の果ての研究所にこもる主人公が、寂しさを紛らわすために友人たちと手紙を交わしながら日々を前向きに過ごす姿が描かれています。すべてが「誰かへの手紙」という形で書かれているという一風変わった作風でありながら、作者の森見節(ぶし)も存分に効いた隠れた良作です。学生時代に森見氏の作品にハマっていたこと、また自身も京都の大学生活ののち金沢で一時期暮らした経験があり、密かなシンパシーを感じています。
• アラン・ワイズマン 著「人類が消えた世界」早川書房
「もしもある日突然、地球から人間だけがいなくなったら?」という想像から、自然や街がどのように変わっていくか、未来の果てまで科学的に考えさせてくれる本です。地球がどう姿を変えるのかをたどることで人間が残してきた痕跡が見えてきて、未来を想像するワクワクと、自然の力への驚きがつまった科学フィクションです。学部生のときに大学生協のブックコーナーで手に取りました。
最近読んで役に立ったもの、小さい頃に読んで印象に残っている本、自分自身の想い出につながる本、そして想像力を掻き立てるものまで、様々な本をご紹介いただきました。
HARU